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種まきの話
2022.05.02
例えばニンジン。ニンジンは薄く覆土します。
なぜですか?-それは好光性の種子(明るい環境で発芽する種子)だから。畑をやってる人なら、まあ知ってることですね。本やネットに書いてある。
じゃあ、なぜ好光性なのか?これ答えられますか?
—( ;∀;)
「ぼーっと生きてんじゃねーよ」ってテレビだったら叱られるところですが、本当のところ答えは知りません。ただ僕が思うに「埋まってる時間がないから~」だと思います。多分。
ニンジンは越年性の一年草(越年草)です。夏から秋に芽を出して根を肥大させて越冬。春になると動き出して花茎を伸ばし花を咲かせ種を着けます。種は初夏に出来ます。バラバラっとこぼれ落ちたら、もうすぐ発芽可能。何なら雨続きの時なんか花序に着いたまま穂発芽します。休眠せず、すぐに発芽可能。結実期が発芽期と言うことです。だから、すぐ発芽する。だから発芽するまでに土や枯草に覆われる時間的猶予もないので、明るい環境でとにかく発芽するわけです。

越年草のこのタイプ。春菊やレタスなども同じタイプだと思います。これらは皆共通して好光性の種子。そしてその種子は皆、デンプンやタンパク質をほとんど持たない痩せた種です。とにかく発芽して光合成を始めて糖を作らないといけない。だから、とにかく湿りと光さえあれば簡単に芽を出します。
とにかく今日はニンジンを例にしてみたけれど、種まきする条件は、その植物のライフスタイルと関係していて、想像すると面白いということを伝えたいなと書いてみました。ライフスタイル(生活型)によって結実期と発芽期にズレが生まれて、それが覆土厚を決めているって雑なお話でした。


まだまだ、話が部分的だけど、眠りの国からお迎えが来たので、今宵はここまでにいたしとうございまする。それでは皆さん、アテブレーベ オブリガード